(1)製作について

 初めて簡易インジェクションの製作に取組んでみました。 箱を開けた時  完成は無理ではないかと思いましたが、考え考え作る楽しみを味わいました。 完成してよかった。 詳しくは製作記をご覧下さい。 でも何でチェコのメーカーが発売して、国内メーカーはだんまりを決め込んでいるのかね。 他国の複式戦闘機は発売するのに・・・。 国内は屠龍と月光だけすか〜・・・不満!!。

(2)雑感

 「屠龍」の高空性能UPを軍からエンジン換装(ハ-112)で指示された土井技師は主翼面積を増積した案で取組んでいたが、昭和17年12月に双発単座戦闘機キ−96に設計変更を命じられ、18年9月には再び双発複座の襲撃機キ−102に設計変更を命じられた。 わずか1年半余の間に、複戦、単座防空戦、襲撃機、高高度戦闘機と指示変更が繰り返されたことは無定見の極みだろう。 キ−96は3機だけとなったが、陸軍航空審査部の審査部主任 荒蒔少佐らは非常に高く評価した。 戦地転勤となり高性能の双発防空戦闘機は実現しなかった。「俺がいれば単座を強く推したのに」と嘆息したという。 襲撃機とは、戦車、小型艦艇、特に上陸用舟艇などを迎え撃つのが主務であった為、57o対戦車砲×1、20o×2、および後方防御用として13mm機銃×1を装備し、爆弾搭載可能な懸吊架を胴体下部に搭載した。 57mm機関砲は発射速度(50発/分)、携行弾数(16発)ともに航空機装備には不向きなものであったが、審査中にB-29を迎撃し一発で撃墜したという。 生産は終戦までの1年半で215機を生産した。 

57mm砲は凄いですね。 

キ102には甲、乙、丙の3種類があり、甲は高高度戦闘機、乙は地上攻撃を主とする襲撃機、丙は甲の主翼面積を増して夜間戦闘機の任務を もたせたものである。 甲の武装は37mm機関砲×1(発射速度400発/分、携帯弾数35発)と20mm×2であった。 排気タービンの不調から15機を軍に納入したに過ぎなかった。 戦争末期にB-29対策で改造された防空戦闘機が沢山あったが、キ102と同じエンジンでは百式司偵の防空戦闘機があった。  しかし、高速だけが武器の司偵は20〜30km速くとも構造が弱く、追尾することは出来ても射撃後に急旋回して離脱する事が出来ず(尾翼にひどい振動をおこした)、戦果が無かったという。

(2005/04/03)