(1)製作について

 陸軍の試作機は外国製の簡易インジェクションに在ります。  前回 パブラでキ102を作ったので今回は工作が難しくて考えあぐねることはありません、慣れですネ。 工作の反省点は主翼の上反角が足りませんでした。 胴体と翼の組み方or接着方法に問題があるのかもしれません。

部隊マークは想定です。

(2)キ83について

 爆撃機を援護して進行する遠距離戦闘機として計画され昭和16年5月に陸軍から三菱に対して試作が指示された。 三菱では100式司令部偵察機をまとめた久保富夫技師を主務者として設計に着手した。  要求は双発で遠距離性能と共に敵戦闘機に優る速度と火力、防弾、無線装備其れに後席を設けて通信士を同乗させるなど過大な要求だった。 昭和17年4月実物大模型が完成したが 再度 戦闘の軽快性などが求められた為に、単発機案まで三菱は提案したが採用されず、結局 後席は特別の場合のみ同乗させるという程度のものとする双発複座になり昭和18年7月に基本性能要求が決まった。 排気タービン過給器付き「ル211」を装備した試作1号機は昭和19年10月に完成して4号機まで試作された。 試験飛行の結果操縦性は良好で全開試験ではないが5,000bで655q/hを記録した。 終戦後に 米軍に引き渡された試作1号機はテスト飛行で実に762q/hの快速を出したという。

(2006/06/03)