(1)製作について

 どんどんマイナーな外国メーカーになっていきます。(笑) ICMはウクライナのメーカーだそうです。なんと、ノモンハン事件の相手方ではありませんか。 プラの材質は軟らかいので切れる刃物を使うのには注意が必要です。 複葉機の難点は上翼と下翼を上手に棟上できるか、と張り線を上手に張れるかです。両方とも私は失敗でした。 実物はとてもお見せ出来ないので写真でチョッとね。

(2)キ-10について

陸軍最後の複葉機となった95式戦闘機は川崎にとって救世主となった。昭和8年92式戦闘機に代わるべく新型戦闘機の試作指示を受けた川崎だったが 水冷逆ガル型の主翼という意欲的なキ-5は要求性能を出せずに不採用となった。93式軽爆の生産打ち切りで川崎では仕事量が減少して憂慮される事態となった。 昭和9年9月陸軍は改めて川崎にキ-10中島にキ-11の競争試作を命じた。川崎の主務者であった土井技師は92式戦闘機をベースとする安全策で勝負に出た。 中島のキ-11は単翼機で速度は優勢だが上昇力及び運動性は劣勢であった。結局、旋回して射撃をするという時に滑りが起きないキ-10が採用となった。 支那事変の勃発により97式戦闘機が登場するまでの陸軍の主力戦闘機として活躍した。

(2007/09/02)