(1)製作について

構造図などの図面にはことかかないのですが、鮮明な写真が少ないのに泣かかされます。その為細かくは詰めきれず想像と省略の産物です。今回の塗装は重巡「愛宕」搭載機明灰白色でこれは戦争初期の塗装ですがこの機体に似合っていると思います。  

(2)雑感

航空母艦や水上機母艦以外の戦艦・巡洋艦に水上偵察機を搭載して、偵察・哨戒・弾着観測などを行わせる構想は昭和3年にカタパルト(呉式1号型)が実用化されて実現された。デリックやクレーンで海面に下ろされ自力で離水する手間は運用に制限をもたらしていたと容易に想像できる。射出時は3〜4G程度であったという。偵察機という名前だが爆弾を積んで爆撃も担当した今で云うマルチロール機で、「零式水偵空戦記」竹井慶有氏や「海軍下駄ばき空戦記」藤代護氏を読むと作戦を担った機体であった。。


(2016/12/22)