(1)製作について

ハセガワの古い製品でリベットが凸ですが、これはこれで味がありますね。プラスチックは厚くて硬くて工作には手ごわい。
救いは胴体や翼との勘合は問題がなかったことでしょうか、しかし細かい窓に至っては・・・・。

(2)陸上攻撃機

一式陸攻は九六式陸上攻撃機の後継機として誕生した。日米開戦劈頭に比島撃滅戦とマレー沖海戦で一式陸攻は輝かしい
大戦果を挙げた。マレー沖海戦では九六式の元山空26機と美幌空32機の一次攻撃の後鹿屋航空隊一式陸攻27機は雷撃で
プリンスオブウェールズに4発レパルスに5発の魚雷を命中させ沈没させた。航空機だけで航行中の戦艦を沈めるという世界初
の衝撃の結果は”戦艦か航空機か”の論争に終止符を打った。


日米開戦勃発時点における就役数は高雄空に72機、鹿屋空に72機を中心として約150機が南方侵攻を担当する部隊に所属した。

17年2月20日ニューギニア沖に現れた米海軍機動部隊に零戦隊の護衛なしにラバウルから出撃した1式陸攻17機は、
グラマンF4F艦戦の迎撃にあい未帰還12機不時着2機の大損害を受けた。機動部隊に対する戦闘機護衛なしの”裸”
攻撃がいかに悲惨な結果を招くかを示した。

17年8月〜11月中旬までの3ヶ月間にソロモン方面に展開した陸攻隊は、4空、三沢空、木更津空、千歳空、鹿屋空、
高雄空の計6個航空隊に及び何れもが1式陸攻11型を装備していた。ガ島攻撃で数回の出撃を経るともう各隊の戦力
が底をつく激しい戦闘に3カ月の間に失われた陸攻は約100機に上り、700名の搭乗員がソロモンの海に散った。陸攻隊
の昼間攻撃は控え、迎撃を受けにくい夜間に行動する戦術に変更せざろう得なくなった。

(2018/12/18)