(1)製作について

転勤で浜松に単身赴任したのをキッカケに、在庫になっていたファインモールドの「東海」を引張りだして来ました。  取説には1998と書いてあるんでファインモールドの古い作品なのでしょうが、組み立てに必要以上のパテを使うでもなく  ヤスリを使うでもなく「東海」の目玉になる前部・上部の風防と機体との合いも良く、カウリング周りを除いては素組みで出来てしまう良いキットです。  何もしないのは詰まらないので翼端の内側を削りまくり薄く仕上げることに努めました。 薄くしすぎると欠けるので注意が必要ですが、  作品が引き締まってきます、今後も翼端を薄くは私の作品のMUSTとしていこうかな。 卵を抱いている蛾のような印象になってしまいました。 増加タンクは 付けないほうが良かったですね。

(2)雑感

海上護衛兵力の整備に充分な意を注いでいなかった海軍であったが太平洋戦争に突入すると 海上交通保護を担当する為、昭和17年10月に十七試哨戒機として九州の渡辺鉄工所(昭和18年に九州飛行機と改称) に発令した。 対潜哨戒機は艦攻や艦爆、水上偵察機が行っていたが専用の対潜哨戒機を開発することとなった。  求められたものは、低速での哨戒飛行が長時間行えること、潜水艦発見と同時に急降下爆撃が行えること等である。  終戦までには153機が生産される。 特徴ある前下方の視野が抜群に広い風防はドイツのドルニエDo17Z爆撃機の形状を流用して作られた。 大面積のスロッテッド・フラップも評判は良かった。 発動機は日立・天風31号 610馬力×2 最高速度332q 航続距離 1343km(正規) 2415km(最大)であった。

駐機写真は後日掲示します。

(2006/11/26)