(1)製作について

陸軍の双発戦闘機を多く作ったので、海軍の夜間戦闘機「月光」を作ってみようと始めました。フジミのキットはとても作り易く 組み立てるだけで其れらしくなってしまいます。余りに簡単なので、コクピットや機首先端の内部酸素ボンベ などグタ愚他と完成後は見えない所をつついていたら、運悪く世傑のスラットを開いた写真に魅せられてしまいました。 タミヤの1/48もスラットは閉で主翼の筋堀に痕跡をとどめるだけ、是は作品のオリジナリティーを発揮できると思ったのですが・・・・。 スラット付きのプラモの工作法が研究不足だったようです。ショボン。 

(2)雑感

独はBf110、仏ポテーズ630、英ボーファイター、伊CR25など各国が夢見た双発多座戦闘機 に、日本も陸軍が「屠龍」を開発したが海軍は96式陸攻が重慶にまで爆撃をするに至り、長距離護衛戦闘機が必要となり 中島に試作をだし開発が始まった。結論は各国がそうであったように、1000馬力の栄エンジン×2基では期待された欲張った性能は出 なかった。同じ栄エンジンを搭載した零戦が長距離護衛戦闘機の役目を果たし、偵察機への転用 テストの為に3機をラバウルで実用試験をする事になった。251空司令、小園安名中佐が考案した20ミリ斜め銃を装備した二式陸偵は 昭和18年5月ブーゲンビル島で夜間来襲したB-17爆撃機2機の撃墜成果を上げたことにより、この機体の使い道が決まった。B-29の迎撃戦 が始まった後の「月光」の活躍はよく知られたところである。 豊田穣「若桜最後の撃墜王」に小園司令、遠藤大尉 と月光の物語は詳しく記されている。

(2009/03/13)