(1)製作について

144だからストレート フロム ボックスであっさりと仕上げようと思ったのが大間違いでした。  キットが求めるのです「もっと もっと作って!」。 それでタッチアップをするのですが、そのたんびにバランスを壊して 又 タッチアップ?  気が狂いそうに為ってきた。 このキットは 「まだ止めないで、やることは一杯あるでしょう」と呼びかけてくるんです。 技術が伴わない私にっとっては強迫観念に駆られるとても怖いキットです。 長谷川の1/72よりも全体のアウトラインが実機に忠実なように見えます。 素晴らしいキットです。 2式を作るにあたって現物が日本にある(昭和54年返還された)ので安心感がありますよね。 写真も一杯有りますから、アソコはどうなっているのかという疑問は殆ど解決ですもんね。 タブン(汗)キットの後ろに写っているのは「船の科学館」で売っていた物です。    

(2)雑感

戦後米軍は2式大艇を持ち帰り、米国の4発飛行艇「コロナド」PB2Yと比較実験を行なった。 結論、2式大艇は航続距離の7,000qや最高速度、離水秒時など優れていた。 占領中米軍は日本の航空機産業を潰す為に航空機の製造・設計を禁止する措置をとった。 ジェット機など技術革新の時期に禁止された為、日本の航空機技術水準は第一線から取り残されてしまった。 しかし、例外は大型水上機の分野である。 水力学的な研究(艇体の形)は戦後10年米国の研究で大部分の問題が解決したが 飛沫の問題は川西航空機の後、新明和工業にて解決した。 嬉しい事に今日 海上自衛隊が購入する「US−1改」も日本で開発設計製造された飛行艇です。

(2005/09/04)