(1)製作について

フジミの古い製品ですが機首のシルエットが似ているので良しとしましょう。、一番ダメなのは脚カバーが厚くて実物の雰囲気をぶち壊しているところですが、0.1mmのプラ板で自作して何とか駐機状態も写真を撮りました。

(2)艦上爆撃機

彗星は九九式艦爆の後継機として誕生した。実戦経験から生存性を上げるには戦闘機を上回る高速性能とアウトレンジから攻撃が可能な大行動半径が求められた。最大速度は零戦よりも10ノット(18.5q)早い280ノットが要求され初期量産機種11型は298Kノット(552q)であった。エンジンの馬力UPした12型はエンジンの不良が相次ぎのちの空冷エンジン33型の原因となった。12型は風防前面の形状を平面からV字に替えているので写真で判断できる。


母艦航空隊の彗星の初陣は昭和19年6月19日20日のマリアナ沖海戦であった。大鳳、翔鶴、瑞鶴に分乗した70機と隼鷹、飛鷹に分乗した11機であった。第1次攻撃隊は127機(うち彗星53機)は96機の損失を出しうち41機が彗星であった。そして海戦は大鳳、翔鶴が沈没し残った空母機は61機で75機の彗星が失われた。彗星が成果を挙げた戦いは比島での戦いで陸上からの発進であった。19年10月24日米空母プリンストンの飛行甲板中央部に25番爆弾を命中させ大火災を発生させた。 空母は手が付けられなくなり味方巡洋艦に魚雷で処分された。しかしこの彗星はプリンストンの対空砲火で撃墜された。



(2019/1/29)