(1)製作について

フジミの古い製品で作りずらいという悪評が定着しています。大きな原因は左右の胴体を接着すると機首の楕円形状がすぼむ力が働き、主翼と胴体の嵌合がフェアリング部で隙間をうむのです。その他排気管の成型など部品分割に疑問が湧くところが多いと言えます。作る方は事前に他人の製作記を読み事前対策をすることをお勧めします。

(2)水上偵察機

瑞雲は「14試2座水上偵察機」として昭和15年2月愛知に発注を内示された。要求性能は250s爆弾1発を懸吊しての急降下爆撃が可能など急降下爆撃機、水上戦闘機、水上偵察機3機種を兼ねる今でいうマルチロール機の性能だった。急降下爆撃時のエア・ブレーキをフロート支柱側板で代用するなどの工夫に特徴がある。19年2月に採用が決まったが航空戦艦「伊勢」「日向」に展開する予定の634空に配備されたが、戦況悪化に伴い艦載機としてではなく基地水上機としてフィリピン戦、沖縄戦に参加した。


瑞雲は海軍が脈々と力を注いできた水上偵察機の系列の最後の機となったが、実際には水上爆撃機としての活動となった。
生産は1種のみで敗戦までに256機作られた。


(2019/12/27)