(1)製作について

既に防空型を作っていますので、作製のテーマは翼後縁を薄くして写真のUPに耐えられるようにしてみました。 反省としては 出来るだけ外を削らないで接着面を削ると美しく薄く出来上がるようですね。 タブはプラスチックを削り金属を埋め込みます。  其れと製品の形状に間違えがあります。百式V型は集合排気管初期型のスピナーの断面は三角形ですが。 推力式単排気になった後期型のスピナーは先端の始動フックが廃止され全体は丸くなっています。スピナーを改造して後期型としました。 機体色には自信が持てません。もっと暗色で緑系では無いかと疑問が残ります。

この後パテを塗り整形します。

向かって左のスピナーが整形済み

(2)雑感

飛行機が最初に軍用に用いられたのは偵察機だった。 敵地上部隊の布陣や移動を早く正確に掴めるからであり味方地上部隊との戦闘協力を主目的とした。 しかるに司令部偵察機の任務は「1. 迅速に敵航空情報を蒐集し航空作戦の指導を有利ならしむ。 2. 地上、特に敵後方の戦略上の要点の捜索に任ず。」戦略偵察機という性格を打ち出している。 百式司偵V型は最高速度630kmで日本の実用機中、最高速であった。 ただし、敵戦闘機と比較した場合P-40,F4F,F6Fよりは優速で、P-38J、P-51、F4Uにはおよばなかった。 日本は偵察機を専用に開発したが米国や英国は爆撃機や戦闘機を偵察機使用に改造して高速対応できる偵察機を確保していた。

(2005/11/26)