(1)製作について

旧い金型らしくパテにはお世話になりました。 U型で売り出されていますが、気化器空気取入口を下にするとT型に なります。キャノピーの枠取りに段差を大袈裟につけているので直したく思いましたが止めました。(工作力に自信がなくて) 透明部品を追加して上開きのキャノピーを 作ると格好いいだろうな、改造が出来る人はお薦めかも。 メーカーが新たに作るなら、是非 クリ上式爆弾倉扉を作って欲しい機体です。(「自分で作れ!」 済みません。)

同じ機体を迷彩有り無しで合成写真としました。

(2)雑感

 土井勤氏の「九九双軽空戦記」光人社を読んでみました。昭和18年8月に第75戦隊の戦隊長に補せられた方です。  豪北と比島で激戦に参加。 昭和19年12月絶望となった比島から機種改編の為内地に帰った。しかし、その実情は99式双軽を消耗したからである。 総員153名が内地に無事帰還するには余りにも戦局は差迫っていた。 自力で台湾まで整備員等を乗せ、延べ15機で飛んだ。然し、最後の4名は 米軍の攻撃前に運び得なかった。 24名は遭難と戦死した。 多くの部隊が空中勤務者だけの脱出である事に比べれば大変な成功で有ったが筆者の無念は 読むものを熱くする。 其の他、生きて帰った特攻兵、不時着してジャングルの敵を避けながら部隊に合流する逸話等苦しい戦いの有様が数多く綴られています。

やっと脚を付け、アンテナ線(パンスト)を張って完成とします。機首の機銃は入れ忘れました。

(2002/6/9)