(1)製作について

真珠湾攻撃で有名なのは3号ですが、「栄」エンジンの実用化が間に合わなくて「光」エンジンを搭載した1号の方がデザインとしは私は好きです。 残念ながらハセガワ1/72はカウリングの形状が違っており永らく不満でしたがエアーフィックスが良い商品を出してくれました。

(2)10試艦上攻撃機

昭和7年満州事変に空母「鳳翔」「赤城」が派遣され日本海軍艦攻として実戦初出撃を13式3号艦攻が行った。大正13年採用の13式が未だ実戦で使われる艦攻に恵まれなかった日本海軍であったが、米海軍は一足早く全金属製低翼単葉引き込み脚のダグラスTBD-1デバステーターが量産発注を受けていた。こうした背景に海軍は10試艦上攻撃機を中島、三菱に開発を命じた。両社とも軍の要求はクリアーして甲乙つけ難い仕上がりであったが「将来性で勝る」という意見で中島が1号、補助機として三菱は2号の名で採用された。量産1号は高雄航空隊20機を皮切りに13年8月から中国大陸で実戦参加した。

(2017/04/05)