(1)製作について

水冷エンジンの機体は美しくどうしても一度は作らねばと思う戦闘機です。 長谷川のモデルながら私には苦労の塊でした。それは胴体下面の冷却機が水平に接着かないのです。 合わせや削りを色々したのですが、最後はパテのお世話になりました。159振武隊長 高嶋少尉沖縄特攻機(元小林大尉の4424号)《*詳しくは陸軍飛行第244戦隊参照》は一度は塗らねば為らない、モデラーの登竜門のようなプレシャーを感じる機体なのだ。

(2)雑感

「陸軍飛行第244戦隊史」櫻井 隆著 を読むと色々な感想が生まれるが、其の1 エンジンの信頼性は低く、 内地でしか戦わなかった244戦隊でさえ、整備の方々は大変苦労をされた。故障と事故はかなり有った様だ。 其の2 皇居防衛の任務も 課せられていたとはいえB-29への有効な戦法が「体当たり」で落下傘脱出とは悲壮だなア。如何にB-29が突出した性能の飛行機だったか という事か。・・・・溜息

 合成写真です。シルエットの美しさは日本機随一ですね。

(2001/6/10)