「昭和探求館」その2
―語り継ぐ昭和とは―

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最後の陸軍大臣の名演説

終戦の日に自刃した阿南陸軍大臣の後、最後の陸軍大臣を務めたのは下村定大将でした。昭和20年11月28日あと2日で陸海軍省が廃止されるの踏まえて、衆議院で日本進歩党の斉藤隆夫が「なぜこのような事態を招いたのか陸軍大臣の所見をお聞きしたい」と質問しました。

「いわゆる軍国主義の発生につきましては、陸軍内の者が軍人としての正しきものの考え方を誤ったこと、とくに指導の地位にあります者が、やり方が悪かったことと、これが根本であると信じます。このことが、内外のいろいろな情勢と、複雑な因果関係を生じまして、ある者は軍の力を背景とし、ある者は勢いに乗じまして、いわゆる独善的な横暴な措置をとった者があると信じます。ことに許すべからざることは、軍の不当なる政治干渉であります。かような事が、重大な原因となりまして、今回のごとき悲痛な状態を、国家にもたらしましたことは、何とも申しわけがありませぬ。私は陸軍の最後にあたりまして、議会を通じてこの点につき、全国民諸君に衷心からお詫びを申し上げます。陸軍は解体をいたします。過去の罪責にたいしまして、今後、事実をもってお詫びを申し上げること、事実をもって罪をつぐなうことは出来ませぬ。まことに残念でありますが、どうか、従来からの国民各位のご同情に訴えまして、この陸軍の過去における罪悪のために、純忠なる軍人の功績を、抹殺し去らないこと、ことに幾多戦没の英霊にたいして、深きご同情を賜らんことを、このさい切にお願いいたします。」


  

歴史に関わった軍人

「東条英機」をどう描くかで既存の歴史観に固定されてしまうので暫く推薦本なしとしましょう。
米内光政は山本五十六、井上成美と共に海軍省で開戦に反対した軍人として知られています。また、終戦後、幣原内閣の海相として日本海軍の終焉を看取った人でもあります。
太平洋戦争の終局に際し、陸軍に流される事なく平和の聖断を奉じた功績は忘れてはいけません。

山本は何故ルーズベルトの罠に嵌っていったのでしょうか?。


樋口はイスラエルのGolden Bookに記された唯一人の日本人です。 終戦の武装解除後のソ連の北方領土侵攻に待ったをかけた将軍です。 
陸軍で下克上を実践した人、満州国を創った人ともいわれています。中国利権に喰い込めない米国が嫉妬してリットン調査団で侵略と非難しました。
権力者になれない人で東条英機に嫌われて軍を辞めます。東京裁判で裁かれなかった不思議な人ともいえます。
「聖断」は映画「日本のいちばん長い日」の原作です。鈴木貫太郎は日本を終戦に持ち込んだ首相で海軍大将です。2・26事件で襲撃されたのですが、神が終戦のために生かしたのでしょう。


「意外な結末」が示すように、戦後どんな余生を送ったのか?ご存知ですか?陸軍・宇垣一成、今村均、山下奉文、石原莞爾、海軍・栗田健男、源田実、、井上成美などなど。

海軍は政治に関わらなかったのか?「歴代海軍大将全覧」
歴代陸軍大将全覧:昭和の歴史は陸軍大将たちが動かしていたのですなぁ〜。
大正編まで遡らないと関わった人物が分からないところが奥深いです。

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